できる人はやっている文章テクニック

今回のInput

本のタイトル

【読ませるための文章センスが身につく本】

著者

【奥野宣之】

総括

もっとブログを頻繁に更新して、書くのが楽しくなるようにしたい。と思った時に、書くのが楽しい状態(面白い文章、人に読んでもらえる文章が書けるようになる)になりたいと思ったのがこの本を開いたきっかけ。人に読ませる文章になっている具体例や、文章の書き方次第で読み手に与える影響がどのように変わるかが記載されており、実用的な内容になっている。この本を通じて、なんとなく気をつけてることに対する説明や、簡単な工夫で読み手に与える印象がぜんぜん変わるといった知見を得たので、いくつかのポイントを記載する。またそれらを書き出すことで次回からも自分の文章にも適用する予定。

断定する

「など、ほう、とか」の言葉を使わない。これらの言葉はなんとなく使っている場面が多いが実際は不要。日本語の会話が直接的な表現や断定を避ける傾向にあるため、書き出す場合にも思わず使ってしまうが、読み手にとっては煩わしいだけ。

予防線を張らない。

計画書や、コラム、ニュースレターにおいて、「反対する人もいるかもしれないが、私はこうだと思う」の表現に代表される「保身」は不要。論旨が不明確になり、自分の立場を明確にできなくなる。SNSで敏感な内容に対してコメントする状況でなければ、誤解を招くかもしれないから、断りをいれておこうと考える必要はない。ただし、相手とのコミュニケーションを前提としたメールでは、相互の関係性が大事なので必ずしも、「断り」を使うなという意味ではない。

読み手との距離感を考える

読み手と文章の距離感は人称で決まる。自分はどの人称を使うかは無意識のうちに選択しているが、それにより文章と読み手にどういった影響を与えるかを検討すると良い。ぼく、きみ、わたし、弊社、あなた、おれ、ビジネス文章である場合は調整できないが、何かを伝えるメッセージを発信する場合は、読み手との距離感を検討した上で適切な人称を選ぶと良い。

文章に期待感をもたせる

実は新聞の見出しもこのテクニックを使っている。文章は、兎にも角にも、まず読んでもらう必要があるので、
事実をそのまま列挙ではなく、含みや期待感をもたせるタイトルや一行目を考えること。過度な誇張表現は問題だが、タイトルや最初の一文は良心的な誇張を意識する。これはまだうまく使えないが、例えばこの備忘録の記事のように、「文書を書く時に気をつけること」→「できる人はやっている文章テクニック」誇張変換をする。

どこにいるのか、どこに行くのかを明確に

長文を書く時の注意事項、章の代わりや話題を切り替える時に、文章にナビゲーションを入れる。例えば、ここまではアジアにおける通貨発展を説明してきた、ここから中東における通貨発展を説明する。という表現でさりげなくまとめを入れてあげる。

実感を伴うことが可能な視点や具体例を書く

フードロスを減らす意識をしましょう!ではなく、小学校の時に給食を残して怒られた記憶はありませんか?といった表現を用いて、 実感を伴うことが可能な視点や具体例を書く。

文章のスピードや抑揚を意識する

文章を読むとき、人間の作用として、ひらがなはゆっくり。漢字は早い印象になる。情緒的な表現をする文章はひらがなを多く使う。
単調な文が続くと読み疲れてしまうため、字面を調整して抑揚をつけるとよい。漢字と漢字の間に「の」を入れる。あえて難しい漢字を突っ込む。一行だけの段落を作る。といった方法がある。また表現のインフレを避けるといったテクニックもある。具体的には冒頭で記号を使わない、誇大表現を使わない。実は書き手が興奮するほど、読み手が醒めると認識すべし。最後ぐらいでいい。

文章の流れを作る

論理的なしっかり感がなくてもいいから、なんとなくの納得感を演出する。「さて、それでは、ということで」という枕詞を使ってなんとなくの納得感を出す。「この章まで読んできた読者はシステム開発の勘所について理解できたはずです、ではここからは・・・」
とか、「世間ではBitcoinの流出が世間の話題ですが、 さて、本日は文章の書き方についてです」など。

素直に書く

「うわっ!すごいっ!と思わず、口に出てしまった」とかありきたりな表現で良い。普通じゃない感動を表すために普通じゃない言葉を使う必要はない。シンプルな普通の言葉で感動を表すことができる。難しく考えない。まずはシンプルに。

あえて書かず、読み手に想起させる。

暑いことを表現する時に、「暑い」と書かない。→ 「30分前に買ったアイスコーヒーの氷がもうすっかり溶けてしまった」。プレゼントに関するメールを送るときも「あなたのことを考えて買いました!」とストレートに表現せずに、どういう理由でそのプレゼントを選んだかを書くといった手法がある。

一番最初に意識すべきこと

「読み手は、読むことに疲れている」「この世の中には、読むことには何かしら障害のある人しかいない」と考えて文章を書く
大原則としてわかりやすい言葉をつかうこと。

 

 

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