【読書メモ】時間の使い方

転職したことにより通勤時間が1時間になったため、通勤時間を有効活用した読書と中国語学習を再開しました。そこで改めて日々の時間の使い方の本を読み直したので、備忘録。題材:「自分の時間 1日24時間ででどう生きるか」アーノルド・ベネット著。先に感想を記載するがやっぱり良い。やる気になるし日々頑張ろうと思える。読むことおすすめです。

たくさんの空白の時間が与えられている

「朝、目覚める。すると不思議なことにあなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。そしてそれが全てあなたのものなのだ。」 よっぽどのことがない限り、朝起きた時点で今日も24時間があることに驚きはしないだろう。ただしこれこそが全人類に与えられている平等である。とにかく僕らは24時間の中で生活しなくては行けない。前借りもできないし、他人からもらうことも出来ない。このもっとも基本を忘れるな。

頭の中に「内なる1日」を作る

これはなかなか面白い考え方。
筆者は頭の中で、1日の中にもう一つ別の1日があると考えてみろという。すなわち、8時間が仕事の時間だとすればそれ以外の16時間は、全て自分のものであり、言うなれば全てのものから解放された16時間である。この時間では給料を稼ぐ必要もないし、働かずとも食べていけるような身分のようなものだ。という。なるほど、だからこそこの無敵な別の一日を頭の中で作り出し、そこで好きなことを好きなだけやりましょうというわけだ。

頭の働きに磨きをかける訓練

この頭の中で、別の1日を作り出すためには、頭脳の訓練・コントロールが必要である。集中力をコントロールできるようになれば、充実した1日を過ごすのに大いに役立つ。そのための練習がこれ「朝に家を出てから会社に着くまでの間に、ずっと同じことについて考える」。 テーマはなんでもいいらしいが、実際にこれやってみると難しい。やろうと思っても歩き始めるとすぐに全く別のことを考え始めてしまう。いつか出来るようになりたいもんです。

1日の終わりに自分を振り返る余裕を持つ

確かに本を読んだりすることは大事であるが、やっぱり自分の内省的な気持ちと向き合い、自分と語り合う時間を持つことが重要である。

人生とはすなわち好奇心である

美術や音楽あるいは文学でもいいが、文化的なものに打ち込まなくても本当に充実した人生は過ごすことができる。なんでもいいから興味を持ったことを自分で調べて、自分なりに知見をまとめればいい。ある特定のことに専門家になるというのは誰しも気分が良いものである。「人生とはすなわち好奇心であり、この好奇心を満たすものは日常の瞬間や生活の場にたくさん存在する。好奇心を満たすということは、ものをわかる心を持つということに他ならない」、これが人生である。

努力して読むからそれがあなたの糧になる

精神を陶冶する際のもっとも重要な要素は努力感である。一方ではやり遂げたいと思い、他方ではやりたくないと思う、心の中での葛藤が大事である。楽しい・愉快だと思って読めるものを読むだけでは精神は成熟しない

かけがえのない向上の芽を大切に育てる

計画の出だしでつまずかないようにすることが何よりも大事である。せっかく芽生えたやる気を絶やさないようにしたい。だからこそ、始めるときはできるだけ簡単なことから始めるべきだ。出だしでつまづいてせっかく芽生えた何かを学ぼうとする欲求の芽も、一人前の若木に成長する前に簡単に枯れてしまう。だからこそ最初は細心の注意を払う必要がある。欲求の芽にできるだけ負担をかけずに、最初の1週目は馬鹿らしいくらい簡単なことから始めよう。押してゆっくりしたペースでもいいからできるだけ規則的にそれを続けること。これが欲求の芽を枯らさないコツである。

まとめ

自己啓発について書いてある本が結構好きなのでこの手の時間の使い方に関する本は読んできたが、その中でもこの本は本質的なことが書いてある本であるように思う。全体でもとても短い本であり、特に本人のサクセスストーリーについても触れられてない本で、少し立ち止まって読む本としては非常に有益である。

0 Shares

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。